数式の庭。原型その1/田中宏輔
 
あるいは
言葉が、わたしとともに考える。
図形が、わたしとともに考える。
数式が、わたしとともに考える。
そうだ。
このほうが現実に近いモデルだろう。
このとき
わたしと言葉とのあいだに、どれだけの浸透度があるのだろうか。
わたしと図形とのあいだに、どれだけの浸透度があるのだろうか。
わたしと数式とのあいだに、どれだけの浸透度があるのだろうか。
わたしは、ほとんど言葉か。
わたしは、ほとんど図形か。
わたしは、ほとんど数式か。
あるいは
わたしは、まったく言葉か。
わたしは、まったく図形か。
わたしは、まったく数式か。
それとも
[次のページ]
戻る   Point(13)