数式の庭。原型その1/田中宏輔
 

そして
音における三大要素である
高低・強弱・音色
といった項を付加すると
かなり厳密に
現実に近いモデルができあがるような気がする。
もちろん
現実に表現された文章や詩句は
さらに複雑な項のもとでの考察を要するのであろうが
高低・強弱・音色に相応させるものを
これから考えよう。
あ、ちょっと笑ってしまった。
帰納的に考えるのではなく
演繹的に考える癖がついてしまっている。


*


言葉自体が考える。
図形自体が考える。
数式自体が考える。
わたしが考えている可能性は
いったいどれぐらいあるのだろうか。
ある
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