数式の庭。原型その1/田中宏輔
性がその新しいフェイズから新しいアスペクトを獲得しない限り
その数式の花がもたらせたものを習得し得ないからである。
数式の花が、その造形と色彩の見事さを物語るのは
その数式の花を見る者の知性を吸収し
新たなフェイズとアスペクトを解き放ち
それが新たな知性を発生させる
知の光のきらめきのすごさである。
数式の花の内からの輝きは、それを見る者の顔から
いや、全身から
喜びと知性のきらめきを
そのきらめき輝く光をほとばしらせるほどなのである。
庭先に降り立ち
なんとはない数式の花を見て
ふと、こんなことを考えたのであるが
そうだ。
まったく新し
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