数式の庭。原型その1/田中宏輔
花を美しく見せるのは造形と色彩を際立たせるこの光のためである。
数式の花のさまざまなフェイズが知性を吸収する。
あるいは、このとき、知性は数式の花にさまざまなフェイズを見ると言えるだろう。
このさまざまなフェイズは、
過去知識の堆積と新たなフェイズを予感させるものから構成されている。
とりわけ、新たなフェイズは、新しいアスペクトをもたらせることがあり
まったく新しいフェイズは、ときには、直面した知性の目をすり抜けて
新たなアスペクトの到来を見逃せることがあるほどである。
なぜなら、まったく新しいフェイズというものが、発見者の知性にのみ依存しており
その知性が
[次のページ]
戻る 編 削 Point(13)