約束の地/由木名緒美
 
界の役に立てることがもしあるとするなら、お前が一番やりたいことやってる時のあのポテンシャルくらいだろう。

何をしてるんだい?
何をしてるんだい?
笑ってる時の君がスーパーマン


みきちゃんが吹き出した。
「よくこんなに口が回るね?」

私は本当の所、心臓がバクバクして恐かった。
まるで自殺志願者をけしかけるような歌詞のサノバロック。
そして私はこの歌に命を救われた。だからみきちゃんにも、聴いてもらいたかった。

これまでの彼女の境遇からしても、これからの境遇にしても、彼女は本当に自殺してしまうかもしれないという予感は、変えることが叶わないかもしれない運命として、胸の
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