許されざる者/涙(ルイ)
 
く環境は一変しました
実家には毎日のようにマスコミが押し寄せ
いやがらせ電話や貼り紙がひっきりなし


僕の務め先も どこで知られてしまったのか
自主退職という形の 事実上のクビを云い渡され
住んでいるアパートも 契約更新は出来ないと云われ


住む家を変えても職場を変えても
苗字を変えてみても
すぐに居場所を特定される


僕はもう 仕方のないことだと
半ばあきらめて生活するようになっていました
僕みたいなものたちは
一生世間様から後ろ指さされ
糾弾され続けて生きなければいけないのだと


隠れるように隠れるように
ひっそりと こっそりと
それこそ
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