水が絶えなければ循環は続いていく/ホロウ・シカエルボク
まくっているのだ、俺が、言葉が言葉そのものであってはならないと頻繁に語るのは、そんな純粋の嘘が嫌いだからだ、正直さとは何だろうか?簡単なことを簡単なまま話すのは別に正直さでもなんでもない、それはただの当り前というやつだ、自身の混沌について語ろうとするときに、理路整然と語ってしまっては説得力もクソもありはしない、混沌は混沌のままで吐き出されるべきで、だから俺は狂ったように言葉を塗り重ねる、結局のところ、俺が詩を書くのは混沌に向かおうとするからなのだ、そうだね、で終わってしまうシンプルさは嫌いだ、混沌のまま差し出された混沌はシンプルだがひとことでは片付かない、だからこそ書かれる意味がある、俺は脳味噌で
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