バキューム・パック/ホロウ・シカエルボク
る、確実な思いではない分だけ曖昧になりやすい、湯気はまだ上がってはいるが…木曜日にはお前は夜通し起きているのが好きだからこの時間に電話をすると嫌がるだろう、特別言伝があるわけでもないし…ひとつの結論としてコーヒーを飲み干した、一気に飲むにはいい温度だった、鼻から長く息を出しながら天井を見上げる、時々こんな風に天井を眺めてみると、果たしてこの天井はこういう色だったかと半ば本気で気にしてしまうのだ、昔からそういうところがある…この目にはどうも、様々なものがありのままには映らないみたいだ、ある日突然、色味や形状が気になって仕方なくなる、昨日とは違うような気がして落ち着かなくなってしまう…そう、当り前とい
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