バキューム・パック/ホロウ・シカエルボク
というものが理解出来なくなる瞬間というのが時々ある、それによってどんな被害を被ることもないけれど、そういう時ってどうにも落ち着く先が見つからない、キッチンでマグカップを軽く洗う、でかいコーヒーマシンとサーバーを持っている、もしも腹一杯飲もうと考えるなら十五人分一気に入れることが出来る、でもそんな風に思うことがあまりないからインスタントで済ませることが多くなる、まともなコーヒーの匂いは香のように景色に浸透する、どんな予定も無い休日にはきちんとそいつでコーヒーを入れる、四、五杯入れるけれど二杯は冷めたものを飲む、氷を入れてアイスにする時もあるけれど、アイスコ―ヒーにはそれ専用の粉を使う方が美味い、まあ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)