それが真っ白な大嘘なのだとしても/秋葉竹
 
代もあったけれども
今振り返ると
それはやはりけっして永遠ではなく
そのあとやはりひとりで生きてゆく羽目に
おちいってしまうのだと

知って、いるよ。


だれが悪いわけではない、
ただ、じぶんじしんが
こういう骨格で
こういう肉をまとっているみたいに
ただ、
『ひとり』を全身にまとっているだけなのだ

ずっと、そうなるはずだ

未来や希望を夢想するとき
ふと
かたわらにあの頃のような
やさしくあたたかいひとが
あたりまえにいてくれたらなぁ、
とは
想うけれども、

だからといって
なにも変えられない臆病な頑固者には
生きることの難しさを

[次のページ]
戻る   Point(2)