それが真っ白な大嘘なのだとしても/秋葉竹
 

その存在のみっともなさを
断ち切って素直にあしたへ臨むなんて
いつまで待ってもできやしないから、


それで、いい

それで死ぬまで生きてゆくのだとしても
それは
それで、いいのだ。


じぶんじしんに、
それは、誓っている。



でも、たまぁに、こんな、晩夏
エアコンを効かせ過ぎた真夜中この時間に
嘘みたいなやさしくてあたたかい手で
あたまを撫でてもらいたくなる

それだけは、
じぶんでやると
じぶんを貶める自傷行為になっちゃうから
ぜったいやっちゃダメなヤツだ、


べつに
抱きしめてほしいだなんて
云っちゃいない、
ただ、
かぁるく、でいいから
撫でてほしい?と訊かれたら
落ち着いて、無責任だけど、素直な声で、

『撫でて、ほしいかな。』







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