それが真っ白な大嘘なのだとしても/秋葉竹
 

正義を云ってるわけではないし、
ある日突然やって来るという
奇跡を信じているわけでもないが、
生来の性格の悪さが
積年の恨みつらみで磨き抜かれたからか
だれもそばには残らないし。


なぜ、
孤独の痛みのはなしを
こんなにも懸命に語ってしまうのだろう
こんなにも激しく熱を持って
心と言葉を駆使して
伝えたくなってしまうのだろう



知って、いるよ。

しあわせは
ひとりで生きているもののもとには
けっして訪れないことなんて

けれどもふたりでいるためには
心の中で正しくそのひとを好きになり
好きでありつづけなければいけない

そうした時代も
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