それが真っ白な大嘘なのだとしても/秋葉竹
 



ひとはひとりで生きてゆくのだと
だれに、いつ、どこで
教わったのかは
すっかり忘れてしまったが、

今は、ひとりでないときは
ないし、

今は、ひとりがあたりまえだと
知っているし、

そして、
『ひとはひとりでは生きてゆけない』
だなんてまるで見当違いな真実みたいな
ただの、
真っ白な大嘘であってほしい言葉の意味を
日々、
噛み締めながら
生きているのだが。


べつにひとりが好きなわけではない
なぜ、
ひとりが好きではないのかが
わからないところが
けっこう重症な気もするが、

だれもがそばに残らない、
おもいつくままの

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