その腹にはいったいどんな言葉が記されているのだろう/ホロウ・シカエルボク
たのだ、そのままになっていた燃えカスの燃えカスにさらに火をつけて燃やした、一瞬世界が揺らぎ、元に戻ると、公園の出口からほどない場所に見覚えのある景色が広がった、住宅地へとやって来る緩い坂だ、俺は確かにそこを上って来たのだ、俺は急いでその坂を下りた、もたもたしているとまた閉じ込められるかもしれないと思ったからだ、坂を下り切ったところで途端に火の手が上がり、さっきまで歩いていた住宅地が火の海に包まれた、俺は呆気に取られて立ち止まった、そんなことになっても誰一人悲鳴を上げることは無かったし、逃げ出してくるものもまるで居なかった、まるで初めからそこで燃やされる為だけに作られた街みたいに見えた、そして不思議
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