s?n??m?nt/あらい
/震えが伝わる
吐息が舞い上がる
まばたき程度の夢のような光は
酔った勢いで狭間にゆれる
霞む空の軌跡は無数の空白をのばすと
「まだ、うたいたい」と、静かに歩みをとめる
――ゆるい公園だよ。
低く小さく夜風は パチパチ咲いているだけなのに
水の中で響く、不安定な赤土を盛り緑青に告白する
――この端末の居酒屋に不時着した奈落
まるで欠乏した砂に 土のうえに散りばめられ
水面に触れるゆびさきは、分解されすべり降ち
虚空を渡るその過程で 目に映るものは通
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