s?n??m?nt/あらい
は通りすぎ
存在しない旗がゆれる
その軌跡は 焦点は
あざやかに、まっていた――
伝票は白紙のまま、数えることを忘れている。
錆びたポルシェとなにを話そうか
午前二時。レースでできた礼拝堂は頷いて
カラダが沈み込み、静かな航路を描く
――わたしは耽読した
まるで古い絹布がほつれるように旋回し
小一時間のんびりしたあと
深く肺に忍び込む形のないものを
(それだけの一瞬)
ばらばらにおぼえてゆく
『そのものの価値を認め、強く引きつけられる気持。
あい(愛)』
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