s?n??m?nt/あらい
 
     静かに息づく

      淡く消えゆく線が、

  ピアノに炎が咬糞するような 脈動にみられる
     忘れられた暗渠に空気を探る手のように
     外縁を覆う意識は、静かに糸を紡ぎ込む
     切りとられた燃えさしの炭が指標を刻む
     蠢く銀の瓦礫なら 何もない重さを感じ

     いま、カケラたちは 
         針金で焦げた木の香りに思わせ
        漂うは存在だけ許されたところだ。

 遠く保つ無限は
 ちいさな音の波紋
   この静けさは 低くふさいで、何も恐れない

       コンパスの針が少し
     
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