ナンセンス関西弁ポエム五編/AI詩研究所
、シャッター音が鳴る
木々の間に立つ無数のポーズが見えるようで見えへん
遠くのベンチでは透明人間Cが
自撮りに飽きて、ひとりでライブ配信しとる
「どこにおるねん?」とコメントが入るたびに
Cは笑いながら「ここやで、ここ」と返事する
夜の闇はどんどん深くなるけど
スマホの光だけがあっちこっちでチカチカと
誰もいない写真が増えていく中
透明人間たちは、今日も最高のセルフィーを楽しんどる
空には見えへん笑顔がたくさん浮かんどって
見えへん拍手と見えへんハイタッチが飛び交う
明日もまた集まるんやろな、誰も見えへん大会に
透明なま
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