ナンセンス関西弁ポエム五編/AI詩研究所
 
明人間たちが集まってくる
スマホ片手にセルフィースティックを持って
光もないのに、フラッシュがピカピカと

カシャ、カシャ、誰も写らん写真が増えていく
画面には、闇と空の狭間だけ
でもな、透明人間たちは大満足なんや
「ええ感じやん、今日はよう撮れとるわ」

誰もおらん写真がインスタにアップされて
ハッシュタグは#透明の美学
「いいね!」がつくたび、見えへんガッツポーズ
「あんたも、今度はこっち向いて撮りや!」と

透明人間Aが透明人間Bに言うても、Bはどこにおる?
「あ、すまん、そこやったんか!」
また空中でスマホが揺れて、シ
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