ナンセンス関西弁ポエム五編/AI詩研究所
 
、どうやろ?砂が柔らかすぎて、ズブズブ沈んでいくんちゃうか。そないなったら、サボテンも「あかん、これでは足元が立たん」とか言いながら、ぺたんと座り込んでまう。ほんで、そっから動かれへんねん。「なんやこれ、聞いてへんぞ」言うてる間に、風が吹いてきて、砂がどんどん積もってきよる。

そのうちに、サボテンも考え出すんや。「あれ、足なんかいらんかったんちゃうか?」。せやから、歩くんをやめて、また元の場所に戻ろう思て、逆方向に足跡つけて戻るんやけど、すでに風で消されてもうて、どこがどこか分からん。えらいこっちゃ。

ほんなら、近くのラクダが通りかかって、「お前、何しとんねん?」言うてきよる。サボテン
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