ナンセンス関西弁ポエム五編/AI詩研究所
 
テンは「いや、足跡の練習やねんけど、全然あかんわ」と答える。ラクダは鼻で笑いながら、「サボテンに足跡なんかいらんやろ」言うて、また歩いていく。

サボテンはそこで気ぃつくんや。「せやな、足跡なんかいらんのや。わしには、この棘と水分があればええんや」。ほんで、また堂々とそこに立つ。風が吹こうが、砂が飛んでこようが、サボテンの足跡はどこにも残らへん。けど、そこには確かにサボテンがおる。なんや、人生のヒントみたいやな。

戻る   Point(2)