それでも私は山に向かう/山人
4日間、登山道整備に出た。腰の具合は良くなかったが、勤務仕事が盆の9連休だったのでやらないわけにはいかなかった。ただ、この4日は山道ではあるが昔の古道であるためほぼ平坦な地形であり、足を踏ん張る筋肉はさほど必要としない。どれだけ背中のザックの重みに背中が耐えられるかが焦点だった。
勤務の除伐山林作業と、登山道除草が見事に被る時期なのである。10年前の私なら、普通にやれていた。しかし、年をとり、自分の限界を感じることがままある。それは巨大な壁のようであり、怪物のように立ちはだかることがある。
昨日私は同僚3名のうち、私だけが別なエリアに行くため彼らと違う場所に車を停め、現場に向かい作業し
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