チューニング・ライフ/ホロウ・シカエルボク
 
、その狂気はこの街に蔓延しているものだってことに、いつだってどこでだって、そんな事件が起こったってなんの不思議もないんだぜ、だってすべては疎かになっていくばかりなんだから、本当は皆もうどうしていいかとっくにわからなくなっているのさ、なにも思いつかなくなった場所で開き直って、すべてわかってるような顔をしているだけなんだ、見たことあるだろ、知ってるって素振りだけでみんなが自分を許してくれると思ってるやつ、まったくどうしようもない、一番安直な手段、本当にあちらこちらでそんなショーが繰り広げられているんだ、前にも見たことがあるような台本ばかりさ、人間、落ちるところまで落ちると、意識は横一線に並ぶんだ、覚え
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