チューニング・ライフ/ホロウ・シカエルボク
 
んなものに委ねて、ガイドラインに従って動くだけで一人前みたいな顔をしている、まったくどうしようもないね、そんなことだから社会はどんどん形骸化したもので溢れて、皆その抜殻の中に、寝袋にくるまるみたいに潜り込んでぬくぬくと暮らしているのさ、そこからなにかが生まれてくると思うかい、すぐに答えを言わせてもらうけど、なにも生まれてくることは無いよ、同じものが生まれて同じように死んでいくだけさ、死骸が積み上げられて、フレグランスの後ろに死臭が隠れている、ねえ、小洒落た店が立ち並ぶその通りでは昔結構な規模の通り魔事件があったんだぜ、もうみんな忘れているんだろうけどね、誰も気が付かなかった、気付けなかったのさ、そ
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