渇いた夢/ホロウ・シカエルボク
 
そらく踊り場のどこかに扉が隠されているだろうと推測した、踊り場の壁に扉と、部屋へ上る階段が隠されている、部屋にあたると思われる位置には窓はないはずだったが、天窓などがあるのなら下から見上げてもわからない、その可能性は大いにあるだろう、隠し扉は簡単に見つかった、花の無い花瓶を置いてある小さなテーブルをどけ、そこの壁に手をついてすこし力を入れてみると難なく横にスライドさせることが出来た、案の定そこには上へと向かう階段があった、人ひとり歩くのが精いっぱいの狭い通路だった、ライトを用意し、階段を上ると十段ほどで扉に行き着いた、扉には鍵が掛かっていなかった、手前に開くとそこにあったのは無数の頭蓋骨だった、様
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