羽(加筆した結果、散文に投稿することにしました)/パンジーの切先(ハツ)
い、私の今の視界を一枚の絵画としたときの消失点のあたりに、コンビニが見えていて、そこへ向かって早足で歩く。歩いているうちに、汗が滲んでくるが、ハンカチを取り出して拭くよりも、早く自分に起こった異変を確かめる気持ちが勝って、そのままコンビニまで一目散に向かう。
コンビニの入店音と、店員のあいさつを背に、トイレの個室へ入り、スカートをめくると、先程布越しに触れたひだりの腿に卵の殻がいくつか付いていて、背筋が冷たくなるのを感じた。すると、殻がもぞもぞと動き出し、思わず指で摘んでみると、それは柔らかく白い羽だった。そのまま羽は面積を少しずつ増やして、左の腿全体が白い羽で包まれていき、やがて羽の増殖は反
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