第49回城戸賞二次選考通過作品シナリオ【銀木犀の樹の上で】改編稿?/平瀬たかのり
上がりぃや」
蘭子「――はい」
靴を脱いで六畳間に上が
る蘭子。
× × ×
差し向かいでシーフード
ヌードルを食べている蘭子と健介。
健介「旨いよなあこれ。初めて食べた
ときは衝撃やったで」
蘭子「はい。でもよく二個目とかいけ
ますね、先輩」
健介「俺の血液の半分はラーメンスー
プでできている」
蘭子「それにしては細いですよね先輩」
健介「体質やろな。なんぼ食べても太
らへんのや」
蘭子「わたしの幼馴染にも朝から袋
のラーメン食べるやついますよ、
卵落として。そんなんするからデ
ブなんや」
健
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)