第49回城戸賞二次選考通過作品シナリオ【銀木犀の樹の上で】改編稿?/平瀬たかのり
 
て」
健介「顔にかいてありまっせー。
 あいつなぁ、小学校のときか
 ら、年下の女に人気あったか
 らな」
   またズルズルと麺を啜る健介。
蘭子「――ええ、ええ、そうです
 よ。いてこまされましたよ。入
 学式の日にコサージュつけても
 らって。わたしは綺麗なものが
 好きなんです、大好きなんです!」
  唖然とした顔で蘭子を見る健
  介。
蘭子「だから綺麗な黒沢先輩のい
 るボランティア同好会に入ろう
 と思ったんですっ。いけません
 かっ!」
   じっと蘭子を見ていた健
   介。フフッと笑う。
健介「自分、おもろいな。まあ
 突っ立ってんと上が
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