Invisible奇候/あらい
 
であった。ほらほら、視覚は主張であり空虚とは気晴らしで。ね? いいでしょう

 綺麗事はそれっきりだ。みぎわのにおいと猛言と 熱と肺腑にしみる浮雲を しぃと破片と造り込んでは、その上は短くて堪らなく愛おしい、怯えた仕草も表立つ。虚ろ目で流れ落ちる間隔 無作為に「そうかもしれないなあ」と見守るかたち。空は夜に溶け透明な動脈に従う、足は翼を持つらしい。ほぉ満ちていた、押し当てられたような痛みを伴って。然し、急がなければいけない『伝達』とはこう漂っている。均等にして微笑んでいるとき永久(とわ)
 ――遺体を骨にする。
 そう反復するのでした/くりかえし/おちつかないツクリである種は訝しむ策
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