バカ可愛い、略してバカカワ/秋葉竹
 
いを込めて
手を振った君もちいさく両手を胸で振って
笑い泣きをしていた
駅のホームの灯りじゃなく
君が放つ光りがいつまでも
ちいさくなっても君を照らして
いつまでも照らしてくれていたけれど
みえなくなったときそのとき
もう、君に逢うこともないのだと
一生ないのだろうと自覚したとき
頬が細く温かくなった
夜景もほとんどみえない黒い窓ガラスに
いつまでもドアの前に立っている僕の
顔は
歪んで涙をこらえようとしていた
けれどもこらえられなくて
歯を食いしばって、泣いていた

なんて想い出が押し寄せて来る、
有名な歌のおかげで
全国的に有名なお城の遠景をみて
僕の
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