語の受容と解釈の性差について。──ディキンスンとホイットマン/田中宏輔
踊る波打ち、泡立つ、海の水。日の光がきらめき輝く、波打ち、泡立つ、海の波のしぶき。まるで噴水のようだ。これが魂の海の騒ぎ、活性化された魂の形容だ。励起状態の魂の形容である。連鎖のひと鎖ひと鎖が、日の光であり、海の水のしぶきであり、それを見つめる目なのだ。
ふだんの生活のなかでも、いくつかの拘束原理に引き裂かれながら、わたしたちは生きている。それを自覚しているときもあれば、自覚していないときもある。ツイットされた連詩を目にしたとき、その詩句を目にしたときに、自分とは異なる自我が繰り出した言葉を目にして、自分とは違ったロゴス(構成力)によって結びつけられた言葉を読んで、こころが沸き立ち、自らの自
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