語の受容と解釈の性差について。──ディキンスンとホイットマン/田中宏輔
 
であった魂の海面をいきなり波立たせるのである。いくつもの言葉がつぎつぎと音となり、映像となり、観念となって、読み手の魂を泡立たせるのである。魂は活性化され、波打ち、泡立ち、魂の海面に、そしてその海面の下に保存していた音を、映像を、観念をおもてに現わし、飛び込んできた音や映像や観念と突き合わせ、自らのうちに保存していた音や映像や観念と連鎖的に結びつけていく。魂の海は、活性化され、波打ち、泡立ち、自ら保存していた音や映像や観念たちをも互いに結びつけていく。まるで噴水のようだ。連詩ツイットのもっとも美しいイメージは、この魂の波打ち、泡立ち、活性化されたもの、噴水にも似たきらめきを放つものだ。日の光の踊る
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