【映画の中の詩】欲望という名の電車/藤原 実
、
誰でも泣くことを忘れるかも知れません、貴方に長いこと
慰めていただきますと、そうしてそのために貴方の愛も失うのです。
ただ何よりも愛のために私を愛して下さい、いつまでも、
貴方が愛し續けて下さるように、愛の永遠の世界を通じて。
『十四行詩(ソネット)―ポルトガル語からの―』(石井正之助訳) 世界詩人全集 第3巻 河出書房
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エリザベス・ブラウニングとロバート・ブラウニング。文学史に残る詩人夫妻の恋愛物語ではあるが、エリザベスがロバートと結ばれた時には彼女は四十歳を越えており、しかも六歳年上だった。
その彼女が、顔立ちやしぐさが好ましいとか、また性格が合うからだとか
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