昔の駄文「私の信条」/佐々宝砂
 
だ。以前チャットでやませばさんが、恋愛は他者を発見させるものだから恋愛詩には意味があるんだとゆーよーなことを言ってて、それは私には目からウロコだった。他人が存在してるということ、自分以外はみーんな他人であるということは、私にとってはホントに自明の理だったのだけど、どうもそうばかりではないらしい。

自分に似ているヒトというのは存在する。自分と似たような考えを持っているヒトというのも存在する。そしてひとりじゃ淋しい。だからこそヒトは群れ集うのだけれど、その集団に属するものすべてが均一な人格を持つわけではない。愛し合う家族とてみな性格が違うのがアタリマエ、なのである。だから、母の考えが私と違っても
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