昔の駄文「嫌いなもの」/佐々宝砂
 
と違ってスケールが大きいから、害も大きくなる。しかも、思想や主義や宗教といった錦の御旗を背負ってるから、もうやる気満々悲壮感たっぷり、思いこみが強ければ死ぬことだって怖くない。むしろ快感。かくして、心をひとつに一丸となって喜び勇んで突入する、戦争、内乱、混乱、報復、あげくの果ては動物以下の暴力拷問強姦略奪ジェノサイド!

この話、例をあげていちいち説明してるとえらく長くなる。かといって、「愛」と「排他」のアムヴィバレンツとひとことで言っちまったら、絶対に誤解される。話を急ぎすぎているから、これだけ説明してもわかりにくかったかもしれない。しかし、私を知るひとにはわかるだろう、これは、私の最大のテ
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