みづしらずのはな/あらい
 


   ふえていく、流れ星の なまなましさの
  萌黄色の夢よ、とけている 沈黙はまた、午睡のうち

にぎりしめて 
ともかく

つるつるとしたたまご が そら さわる と
むくち 腐りかけの我が手には、しらないはな

   水平の背後には絹の引き出し
   貴重面なとおいゆびが流されて来る

    わわわ。

     混沌から是非を、 
     既知から貧相を、

封筒の氏名は識らない早口言葉で申し訳ありませんが

  神格化した沙漠の夜は 
  あいくるしいオパールは
  歌うような翼を蒔く。
  
唸る

   だが早朝迷子になっ
[次のページ]
戻る   Point(1)