陽の埋葬/田中宏輔
テン引用語辭典』)
わが胸の蜜窩(みつぶさ)には、無数の蜜蜂どもがうごめいている。
これはわたしの生き物たちだ。
(ニーチェ『ツァラトゥストラ』第一部、手塚富雄訳、句点加筆)
胸の奥ふかく
(ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳)
心臓の奥の奥まで
(ニーチェ『ツァラトゥストラ』第二部、手塚富雄訳)
わが胸は、蜜蜂たちの棲処(すみか)となっているのだ。
Bienenbeute
蜜蜂の巣
(相良守峯編『独和辞典』博友社)
恐ろしい姿だ。
(ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳)
けれども心臓は鼓動している。
(ロー
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