The Essential Clash/ホロウ・シカエルボク
ライラしている間にウェイトレスがやって来た、さっき缶コーヒーから出てきた女だった、生まれてすぐに働くなんて日本人の鏡だね―メニューのことで俺が文句を言うと女はトレイに乗せていたブローニングで俺の左腕を撃ち抜いた、なんてことしやがる、文句を言いながら狙いをつける女の眉間をテーブルの上のフォークで突き刺した、ほ、と、無意味な音を漏らしながら女は前のめりに倒れた、綺麗にうつ伏せに倒れたのでフォークが完全に頭部に隠れてしまった、周りの客や他の店員が淡々と救急車や警察の手配をし、最初に仕掛けたのは女の方だと証言をしてくれた、凶器が見つからなかったこともあり俺は数時間の拘束ののち解放された、帰る頃にはすでに腹
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