少焉/あらい
 
舌は 午睡も貪り恥ぢめる 未来が咲いている



 枯らさずに絶やさずに手をかける
 花と私が
 そっと 
 遠く爛れた砂地泥濘に、

     しがみついたもの
       いくらナミノオト、永遠に、
       小花が浮いているあたりで、
     雨上がりに、
     小さな水辺に、
        深い空が底に描いている
     おおきなものの元で、
        足を踏み入れた朝日が
        出口もなくわらっているという、
     今でも

   上から下へすっと落ちた華の含んだ、
   後ろ向きに酔いしれた大輪を眇めた、

[次のページ]
戻る   Point(2)