少焉/あらい
 

   うつくしい、こんな月夜。さかのぼり




        近く踏みしめる群青の場で殺されました
        それら蜃気楼の羽音散らした溘焉の祀り




憧れ/畏まり、
  一欠が大分 煤けた習慣の、痛ましく白い苹果の
  上塗りした復讐心が、もう目真苦しいのだ

つまり
  振り出しの風鈴の、ときの うれい、とLynxの
  舌は?ざらく 武装した策士であろうと静けさ、
  部屋外に取り巻いて

滑ナメる。
  特に雨水自棄酒の濁声のさやに安ら嵩 
  昴を砕いては、惜しむべき表象の結氷が、
  じんわりとくだを巻き 反吐を架く



ここに それとなく すくなくとも つめたいから

まのあたりにして もがいている。やおら、さまざま

かみさまはきえさりやすい。あかるいひに、さくばん

戻る   Point(2)