メモ1/由比良 倖
 
だけのことだと思う。それがけっこう難しい、と感じるのだけど。

 まだまだ書きたいことがある。楽しくなりたい。楽しいことについて書きたい。


*断片
 二年前に、哲学者の井筒俊彦さんの本をよく読んでいた。井筒さんが尊敬する人として西脇順三郎をよく挙げていたので、興味を持って、岩波文庫の『西脇順三郎詩集』を買ったのだけど、2年間、ほぼほったらかしだった。よく分からない単語がだらだら並んでいるという印象しか持てなかった。
 この頃になって、急に西脇順三郎の詩がきらきらと輝きはじめて、字面を眺めているだけでドーパミンとエンドルフィンがいくらでも出てくる感じがする。あまりに面白いので、5冊
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