メモ1/由比良 倖
、大切だった言葉を冷笑混じりにしか言えなくなったとき、人は命を失う。愛とは憧れの結晶だから。決して憧れを取り落とすことなく生きることが、僕たちにとっての倫理だから。もう何にも憧れないとなったら、僕は一体何の為に生きるのか? 多分、生きていけないと思う。
3.2
近頃の不安。ひとりでいても、ひとりの気分でいられることの少なさ。幸せは知っているはずなのに、まるで幸せから見放されているような感覚。勝手に僕が不幸な気分に閉じ籠もっているだけだって、知ってはいるつもりだけど、身体が縮こまっていて、頭の表面がひりひりしていて、うまく思考が纏まらない。静けさが恋しい。
現代詩フォーラムは、怖い
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