メモ1/由比良 倖
怖い人がいないので、過ごしやすい空間だ。それでも、サイトを訪れるのには、いつも少し、躊躇を感じる。この頃、いっぱい詩を投稿していたのが、まるで自分の恥部を晒しているようで、だったら辞めればいいんだけど、辞めたら本当に自分が弱くなってしまう気がする。ポイントが入っていたり、褒められていれば、一瞬は嬉しいけれど、すぐに、自分が嘘を吐いている気がする。本当は、もっともっともっと正直に書きたいのに、今僕は、読まれることを考え過ぎていて、自分の詩をとても甘くしていると思う。楽しく、自然に、心の底からの声だけを書きたい。ずっとずっと緊張している。
けれどまた、僕は幸せな時間を知っている。だから生きられ
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