メモ1/由比良 倖
それから、自分の精神を隈なく使うこと。思考して、思考を超えた思考に行くこと。頭には論理的な部分と、分裂的な部分があって、僕は論理的な面が弱いと思っている。論理や数学はひどく大事だと、いつ頃からか思っている。
最近、書くのが楽しい。それはギターやピアノを弾くのが楽しいこととリンクしている。限定された世界の中で、無限を目指すこと。宇宙の遠く、自分さえも及ばない場所に行くこと。それは、今これを書いているキーボードや、ギターやピアノの演奏によって可能だ。そう、僕は知っている。知っているけれど行けないことは、死ぬことよりも辛い。キーボードで書くことも演奏の一種だと思っていて、煙草を吸いながら、キーを流れ
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