メモ1/由比良 倖
がスカスカにならない。
呼吸することさえ快感だ。気持ちいい振りなんてしなくていい。ただ当たり前に目を開けているだけでいい。
皮膚のあらゆる場所と、外の空間との区別が付かない。僕は静止している/踊っている。僕の筋繊維。息をしていれば私は完璧に近付いていく。冷えた香りがしている。薄い大気が好きだ。浅い呼吸。
肯定感があるから楽しいのではなく、楽しいから全てを肯定できるのだと思う。楽しくないときにいくら全てを肯定しても、楽にはならない。特に言葉なんかで全て肯定しても。
一番本質的なのは音楽。
論理的なこと、歴史的なこと、理論、などを覚えて、忘れるのが理想だと思う。それ
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