寝不足/ホロウ・シカエルボク
 
うになった、既存の神ではない
ぼくの中だけに存在している神だ、それはなんと言うか
後悔とか贖罪とかそんなものじゃなくて
なにかひとつ決めるべきだと思ったんだ、なにかひとつ、あの夜の先のことを

夜はいつもとても冷たく、とても長かった、それは生まれた時からずっとそうだった
いつもぼくはなにかに拘束されてる感じがした、時折それは強固な鎖のように感じられた
ぼくは夜の中にその鍵を握る誰かが居るのだと考えていろいろなものを疎かにして
短い眠りの中でおかしな夢ばかりを見た、毎日毎日三本立てくらいで

夢と現実の境目について考えたことある?ぼくはいつでもそういうことを考え続けている
そし
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