寝不足/ホロウ・シカエルボク
そしてその境目にはっきりとした線を引くことはいつだって出来ない
いつだって曖昧さの中で立ち止まってきょろきょろとするだけだ
朝は夜になる、夜は朝になる、時間の流れは真っ当であればあるほど奇妙なものに思える
ヒスノイズ、火が広がる、サイレン、銃声、プレハブ
日記を書いてもそんな言葉がただただ並ぶだけ
大丈夫ですか、わかりますか、大丈夫なこともわかったことも一度だってなかった
ただ安普請なアパートが一部屋燃えただけ
寝不足の為だけに生きているみたいだ
ぼくを映す鏡はいつだって曇っている
戻る 編 削 Point(2)