寝不足/ホロウ・シカエルボク
 
二度と火事を起こすべきではない
ぼくは二度と人を殺すべきではない
ぼくは二度と試みるべきではない
ぼくは二度と枕の下に銃をおくべきではない

どのみち銃はどぶ川に捨ててしまった
そのほかの荷物はほとんど燃えてしまった
すすで汚れたベッドは無事だったけれど引き取る気にはなれなかった
洋服が何着か戻ってきただけだった

プレハブの家賃を自分で払えるようになりたいと
ストアーで働くことになった、いけ好かないやつらばかりだった
でもそんなことはもうどうでもよかった
もともとどうでもいいことの為に生きていたのにあの夜は眠ることにこだわり過ぎた

ぼくは夜になると神様に祈るように
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