シナリオ『百合崎高校馬券部始末記』?/平瀬たかのり
いかなお涼ちゃん」
キャロル「たぶんね」
華織「でも、ちょっとひどかったよ千伽子」
千伽子「分かって言ったんだよ。この方が後
腐れない」
遥「……かもね」
鉾市「ごめんね、みんな」
千伽子「もういいよ。いずれ分かることだった
んだしさ」
華織「うん、だよね」
黙り込む五人。
〇渡り廊下
泣きながら涼歌が帰っていく。
○涼歌の家・彼女の部屋(十日ほど後/日曜の昼)
部屋着でベッドの上、横になっている涼
歌。覇気のない顔。立ち上がり机の上に
置いたスケッチブックを手に取る。ベッ
ドに戻りう
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