シナリオ『百合崎高校馬券部始末記』?/平瀬たかのり
からかまわんだろ」
美雪「甘いんだから……」
勝「帰ってきたらお母さんの手伝いもちゃん
としろよ」
嬉しそうに頷く涼歌。
○部室(放課後)
涼歌M「<先輩たちのヒミツがバレたのは夏
休みが明けてしばらくしてからだった>」
部室の三和土に茫然と立っている涼歌。
部屋の中、胡坐をかいて将棋盤を前に詰
将棋をしている浅田鉾市(66)。鉾市、
涼歌の視線に気づき、彼女を見る。
鉾市「あれ、見ない顔だ」
涼歌「あ、あの……」
鉾市「千伽子ちゃんのお友達?」
涼歌「あ、え〜と、はい」
鉾市「他の三
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